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作品に為り切れない言葉の数々をちまちまと載せていきます。
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永久天使性結晶症なゼロスでしたが、設定が原作と矛盾したので没に。
ゴミ箱行きにしてはまあまあ長いです。
リク文はちゃんと書き直します。



不思議な気分だった。
まさか今更このメンバーで行動する事があるなんて思っても見なかった。親子揃って切り込んでいく姿を後ろから眺めながら、治癒術を二人にかける。
同時に返ってくる返事に、やっぱり親子なんだなと苦笑した。ロイドは気付いていなくても、後ろから眺める二人の姿はそっくりだった。


ずきずきと痛む身体を隠す様に、二人の背後で術ばかり唱えていた。昔から時々痛んでいたが、近頃は特に顕著だった。
原因は分かっている。何故なら要の紋の辺りが一際痛みを訴えていて、見れば微かに硬くなった肌にひびが入っていたのだから。
昔に聞いた、彼の言葉が甦る。
クルシスの輝石には拒絶反応が存在する、と。
身体が輝石に飲み込まれていくそれは、昔から少しずつ進行していた。仲間には勿論、この病を知っている彼にも、それを伝える事は無かった。
足手まといにはなりたく無かった。否、捨てられたく無かった、の間違いかも知れない。
だからこそ、この不思議な状況に、俺は気が気じゃ無かったのだ。
最後に彼と剣を交えたのはかなり前になる。その頃は症状は殆ど無かったから、隠す必要も無かったけれど、今は違う。
何の拍子に彼に気付かれるか分からない。何も知らないロイドとは違う、彼は知っているのだから。


だから何事も無く終わってくれよ、と心中は焦りながら魔術を繰り出していく。出現した風が敵を切り裂いていく中、運良く避けたのだろう一兵が目の前まで迫ってきた。詠唱後の硬直がまだ解けていない。動かない身体目掛けて剣が振り下ろされた。
「ゼロスッ!」
ロイドの叫びを聞きながら己の失態に舌打ちして、動かない身体を無理矢理捻る。乱れていた剣筋も相まってか、致命傷はどうにか免れた。けれど左腕は避けきれず、鋭い裂傷がそこにあって、溢れた血がグローブを真っ赤に染めていた。
痛みは、無い。
無機物の様に硬いそこは、例え血を吹き出していたとしても、石に走ったひびの様にぱっくりと割れているだけだ。まるで岩の間に流れる水の様に、互いの影響などありはしない。
分かっていたけれど、改めて見たそれは、とてつもなく気味の悪い光景だった。
いつもならばばれない内にこっそり治癒術をかけて、事なきを得ていたのだが、今回ばかりはそうもいかないだろう。目の前で斬られて、しかもこんなに血が溢れてしまえば、かすり傷等で誤魔化す事もできない。
さっきの敵はいつの間にか倒れていた。ロイドあたりが留めを刺したのだろう、息を切らしながら駆け寄ってくる。
極力肌を見られない様にグローブの破れた部分を押さえながら、心配そうに覗き込んでくる顔に、何事も無い様に笑いかけた。





クルシスの輝石をセレスから受け取るのはもっと後だと気付いて断念。あの夢の3人パーティが書きたかっただけに残念でならない。
けど原作は無視したくない主義なんで、没としてごみ箱に捨てておきます。
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「ねー…せーねん、おっさん新しいクレープ作ってみたんだけど、食べる?」

「なんだ珍しいな、無論頂くぜ」

「ちょっと珍しいものが手には入ったからさ、試してみたくて」

「ふーん、どれ……」

「………どうかしら?」

「すっげーうまいぜ、流石おっさん。でもこれ、あれか?」

「そー、お酒よ。だからせーねんしか味見出来る子いなくてね」

「こんなシロップみたいな酒もあるんだな、病みつきになりそうだ」

「俺様にはちょっと甘過ぎるんだけどねー、せーねんが喜んでくれたなら嬉しいわ」

「おう、また作ってくれよ」

「みんなには内緒でね。せーねんにだけ作ってたら怒られちゃうもの」

「おっさんのクレープ独り占めなんて、幸せ者だな」

「大袈裟よ……せーねんったら」









落ちはない(爆

近頃よくCMしてる黒糖のあの酒を最近飲むんですが、そこにアイスにかけるといいとかあって、ならクレープのシロップ代わりにもなるんだろうなと。未成年は食べれませんけどね(苦笑

まぁ私はおっさんと一緒であんまり甘いものは得意じゃないんで、そんな事絶対出来ないですけど(苦笑
ロックなりお茶なりで割らないと甘過ぎて飲めない、でも時々飲むとうまいというこの矛盾。

「良く来たわね、おっさん」
「で、俺様何すれば良いのよ」
「これ」
「え、メジャー……?」
「いいからここ押さえて立ってなさい、動くんじゃないわよ」
「へ、……こう?」
「動くな!」
「ぐはっ!……酷いわリタっち」
「煩い、喋る暇あったらさっさと計る!」
「………はい」
「よろしい、あと計るのこれだけあるから」
「はあ!?……これ今日中じゃないわよ、ね?」
「何言ってんのよおっさん、今日中に全部のデータ打ち込んで解析するんだから、そんなゆっくりの訳無いでしょ」
「……そんなぁ、無茶言わないでちょーだいよ」
「うだうだ言わない!ほら、次行くわよ」
「………………はい」



ある意味今の私の現状。助っ人の筈だったのになぁ……(苦笑
ちょっと流血。



硬く強張った肩にがぶり。じくりとした痛みが広がる。

「せーねん、悪趣味ー」
「思ってたより不味いな、血って」

真っ赤に染めた唇を舐めながら、それでも愉快に顔を歪めて笑う。

「嘘つき、顔笑ってるわよ」
「不味いのは本当だぜ」
「じゃあ何よその顔」

まだじくじく痛む肩を押さえて、その歪んだ唇に口付ければ、血の味。
顔を顰めて唇を離せば、獣の様な彼の目と合う。

「何か血の匂いって興奮しねぇ?」
「せーねん、戦闘狂だもんねぇ。ま、おっさんも分からなくは無いけど」
「ならもう一回噛むぜ」
「痛いのはもう勘弁して。今度は俺の番ね、せーねんの血なら美味しそう」
「おっさんも十分悪趣味じゃねぇか」
「いいのいいの」

晒されてる白い首筋に口付けて歯を立てる。ぶちりと皮を破って溢れた血を舐めとった。




吸血鬼ごっこ。
というかシュヴァですが。



そう、私は生かされ続けることが恐かったのだ。

道具と罵られ日々繰り返される暴力。それは酷く矛盾に満ちたものだった。良い道具をお望みならばわざわざ壊す真似などなさらなければ良いのに、それを自ら行って、それでいて使えぬ道具だと仰るのだ。私とて道具たろうと何も考えずに有ろうとした。けれどあの方に壊された部分は勝手に自己修復を始める。無機質な道具にはその様な事等起こりはしない筈なのに。それをさも当然の様に、修復された場所をあの方はまた壊す。貴方に取って私は本当に只の道具なのだろうか。死んだ筈のこの身は己の意志とは関係無く、生命活動を続けていた。それは正に言葉の通り肉体を腐らせないだけの活動に過ぎない。けれど本当に道具ならば腐る事も無い筈だろう。貴方はこの矛盾に気付いているのだろうか。






お題用に書いてましたが途中で何か分からなくなりました(苦笑
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