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作品に為り切れない言葉の数々をちまちまと載せていきます。
2024
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冷たい指が首筋を這う様を、どこか他人事の様に冷めた思考で見つめる。どうせそんな俺の内心なんてとっくに見透かしているんだろう。小さく綺麗な唇を歪めて彼は薄く笑った。指先が首元の輝石をなぞる度、ぞわりと寒気が走る。それさえも愉快なのか、彼は一層歪に笑っていた。
「お前は本当に愚かで生意気で、飽きないな」
くすくすと無機質な部屋に反響する笑い声が、意識さえも侵食していく。逃れられない、否、逃れようとさえ思えない。ただ彼にされるがまま、その戯れを享受していた。
「……今日は随分と機嫌が良いんですね」
いつもよりも輝石を弄んでばかりの彼の顔を伺いながら、そう呟く。輝石に触れる回数が多いときは、機嫌が良い場合が多いのだ。ある意味分かりやすいそれは、きっと俺を試しているんだろう。分かっている癖に。俺がそういうものを見逃さないように作り上げたのはこの人なのだから。



以前リハビリとか言ってた時期に、突発的にミトゼロが書きたくなって書いたもの。
本当はこの続きも書く予定でしたが、まあいつも通りのミトゼロにしようと思いつつ放置してたんで上げちゃいます。

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